【3月2日 AFP】(更新)ミャンマー北西部カレ(Kale)で2日、クーデターに抗議するデモ隊に対して治安部隊が実弾や催涙ガスを使用し、3人が重体となった。

 報復の恐れから匿名で取材に応じた救急隊員は「カレで警察と兵士らが朝実施した鎮圧により、約20人が負傷した」と説明。警察は当初、催涙ガスとゴム弾を使用していたが、最終的に実弾を使用し、3人が撃たれて重体となっていることを明らかにした。地元病院で負傷者の治療に当たった医師も、重体となっている人の数を確認した。

 先月1日に国軍によるクーデターでアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問が拘束されて以来、ミャンマーではスー・チー氏の解放を求める大規模デモが続いている。当局はデモ隊に対する実力行使を強化しており、催涙ガスや放水砲、ゴム弾に加え、実弾の使用も増えている。

 先月28日には、1日の死者数がクーデター後最多を記録。国連(UN)は、全国で同日に少なくとも18人のデモ参加者が死亡したとしている。一方、AFPが確認した同日の死者数は11人だった。(c)AFP