【3月1日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは28日、第26節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はアウェーでチェルシー(Chelsea)と0-0で引き分け、議論を呼ぶビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定にフラストレーションをためる結果となった。

 勝ち点3を積み重ね、マンチェスター・シティ(Manchester City)との差を縮めたかった2位ユナイテッドだが、直近4試合で1勝しか挙げられておらず、首位との差は12ポイントにまで広がり、優勝の望みは薄れている。

 一方、チェルシーのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、就任してからの公式戦9試合で無敗を維持しているが、トップ4争いをするチームにとって勝ち点1はほとんど役に立たない結果となった。

 見せ場が少なかったこの試合の最大の論点は、前半にメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)とボールを競っていたカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)がハンドをしたようにみえた場面で、ピッチ横のモニターで映像を確認したスチュアート・アットウェル(Stuart Attwell)主審がユナイテッドにPKを与えないジャッジを下したことだった。

 ユナイテッドを率いるオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、「あれは100パーセントPKだった。間違いない。ボールが来たときの手の位置が自然だったというなら、私の目は節穴に違いない」とコメントした。

 対するトゥヘル監督は「どうしてあれがVARの介入になり得るのか? 審判がなぜチェックしなければならないかは分からないが、PKではなくてよかった」と述べた。

■アーセナルはレスター下す

 他の試合では、アーセナル(Arsenal)がレスター・シティ(Leicester City)に3-1で勝利した。

 敵地に乗り込んだアーセナルは、ユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)にゴールを許し早々に先制されたが、ダビド・ルイス(David Luiz)の得点とアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)のPKで逆転に成功。

 後半にはニコラ・ペペ(Nicolas Pepe)にもゴールが生まれ、リーグ戦の直近6試合で2勝目を挙げたアーセナルは、プレミアリーグのトップ3相手のアウェーゲームでは2015年以来となる白星をマークした。

 一方のレスターは3位を維持したが、残り12試合で首位との勝ち点差は13にまで広がり、わずかに残っていたリーグ優勝の可能性に大きな打撃を受ける結果となった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS