【2月21日 AFP】サッカー元ユーゴスラビア代表のドラガン・ストイコビッチ(Dragan Stojkovic)氏が20日、2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)の欧州予選に臨むセルビア代表の指揮官に指名された。

 セルビアは今年に延期となった欧州選手権(UEFA Euro 2020)本戦出場を逃したことを受け、昨年12月にリュビシャ・トゥンバコビッチ(Ljubisa Tumbakovic)監督を解任し、ストイコビッチ氏が後任に就くことになった。

 セルビアサッカー連盟(FSS)のマルコ・パンテリッチ(Marko Pantelic)副会長が、国内タンユグ(Tanjug)通信に対して「細かな部分をまだ解決しなければならない」とした上で、今週にも正式に就任を発表すると話した。パンテリッチ副会長は「契約はまとまっている。ドラガン・ストイコビッチがセルビア代表の新監督だ」と話した。

 ストイコビッチ氏は旧ユーゴスラビア代表として1983年から2001年にかけて84試合に出場。また、Jリーグに挑戦した欧州の一流選手の先駆的存在として、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が指揮した名古屋グランパス(Nagoya Grampus)で8年プレーした。

 現役引退後は、セルビア1部リーグのレッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)の会長を短期間務めた後、指導者に転身し、名古屋の監督を経て、2020年まで中国スーパーリーグ(1部)の広州富力(Guangzhou R&F)を5年間率いた。

 2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)では本戦グループリーグ敗退に終わったセルビアは、今予選でクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を擁するポルトガル、アイルランド、アゼルバイジャン、ルクセンブルクと同じグループAに入っている。(c)AFP