デモ隊に実弾、2人死亡 ミャンマー第2の都市
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【2月20日 AFP】(更新)ミャンマー第2の都市マンダレー(Mandalay)の造船所で20日、軍事クーデターに抗議するデモ隊に対し、治安当局が実弾を発砲し、少なくとも2人が死亡した。緊急隊員や医師らが明らかにした。
現場は、マンダレーのエーヤワディー川(Ayeyarwaddy River、旧称イラワジ川、Irrawaddy River)沿いにあるヤダナボン造船所(Yadanarbon shipyard)。当局は兵士らを動員し、平穏に行われていたデモに対し催涙ガスや放水砲、ゴム弾を使用したほか、散発的に実弾を発砲した。
衝突のきっかけとなったのは、デモに参加していた労働者の拘束を阻止しようとしたデモ隊に対し、治安当局が発砲したことだった。最初にデモ隊側が投石を行ったが、当局はこれに対し発砲で応酬。同市で滑動するボランティア救急隊のフライン・ミン・ウー(Hlaing Min Oo)隊長は2人が死亡したと説明し、うち1人は10代で、頭を撃たれたと語った。
現場にいた別の緊急隊員も2人の死亡を確認し、「18歳の少年が頭を撃たれた」と説明。この緊急隊員は報復を恐れ、匿名でAFPの取材に応じた。フライン・ミン・ウー氏によると、約30人が負傷し、うち半数が実弾、残る半数はゴム弾やスリングショット(投石器)によるけがだった。
現場の医師らも実弾の使用を確認したが、実名は明かさないことを希望した。地元メディアによると、衝突の後、数十人が身柄を拘束された。
ミャンマーで続く反クーデターデモでは、首都ネピドーで行われたデモで20歳の女性が頭部を撃たれ死亡していた。(c)AFP