【2月18日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は17日、世界保健機関(WHO)からの米国の脱退を進めていたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の方針を転換し、今月末までにWHOに対し、2億ドル(約211億6000万円)余りを拠出すると発表した。

 米国はWHOにとって世界最大の資金拠出国となっていたが、今回の拠出額も米国がこれまで表明していた金額と同額となる。

 拠出額について、ブリンケン氏は、国連安全保障理事会(UN Security Council)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するインターネット上で開かれた会議で、「WHO加盟国の資金拠出の義務履行における重要な一歩であり、WHOが新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)への世界的な対応の主導で支援を必要とする中、この支援を確実にするというわれわれの新たな決意を反映している」と言明。貧困国の新型コロナワクチン確保を目指す国際枠組み「コバックス(Covax)」にも「大規模な資金援助をする」と表明した。

 トランプ氏はWHOが中国寄りで、パンデミック阻止のために十分な措置を講じなかったとして批判を展開。WHOからの脱退を表明していた。(c)AFP