【2月16日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長(83)が女性差別発言で辞任を表明したことに伴い、後任を選ぶ候補者検討委員会が16日に開始されると報じられた。

「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」と発言して各方面から厳しい批判を浴びた森氏が12日に辞任を表明したことを受け、後任を選ぶ会合が初めて開かれることになった。会議のメンバーは8人で構成され、男女の比率は半々になるとみられる。

 森氏が自身の後継者に川淵三郎(Saburo Kawabuchi)氏(84)を指名したと伝えられると反発の声が上がり、同日にはキヤノン(Canon)の御手洗冨士夫(Fujio Mitarai)最高経営責任者(CEO)が委員長を務める新たな委員会の設置が発表された。

 新しい会長の選定などについて、組織委員会は「現時点」でコメントを差し控えるとしている。

 報道によると、今週末までに決定するとみられる新会長の候補には、橋本聖子(Seiko Hashimoto)五輪相をはじめ、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕(Yasuhiro Yamashita)会長や、元男子ハンマー投げの室伏広治(Koji Murofushi)氏の名前が浮上している。(c)AFP