【2月14日 AFP】20-21スペイン1部リーグは13日、第23節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)の2得点などでアラベス(Alaves)を5-1で下し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦に向けて弾みをつけた。

 メッシは見事なミドルシュートでアラベスから2点を奪い、前半にあった微妙なビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定でアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がオフサイドだったとジャッジされていなければ、ハットトリックを達成していた。

 フランシスコ・トリンコン(Francisco Trincao)の2点目をお膳立てしたメッシは、華麗な浮き球のパスでジュニオール・フィルポ(Junior Firpo)が決めたチーム5点目の起点にもなった。

 先に行われた同日の試合で、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が接戦の末にグラナダ(Granada CF)を2-1で下し、2位との勝ち点差を暫定ながら11に広げていたが、この結果アトレティコとバルセロナのポイント差は8のままとなった。

 バルセロナとレアル・マドリード(Real Madrid)はアトレティコよりも消化試合数が一つ多く、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が率いるレアルは14日にバレンシア(Valencia CF)とのホームゲームを控えている。

 前週初めに行われたセルタ(Celta de Vigo)とのホームゲームで、リーグ戦で9試合ぶりに勝ち点を落としたアトレティコにとって、この日の白星は精神面で非常に大きな後押しとなった。

 アトレティコとの勝ち点差は埋められないほど大きいかもしれないが、昨年12月に組み合わせ抽選会が行われた際はPSGが圧倒的有利とみられていたチャンピオンズリーグの試合の行方は、今では予想が難しく感じられる。

 豊富なタレントをメッシがけん引するバルセロナの流動的な攻撃が、けがで主力選手を欠き、カウンターアタックに弱い不安定なディフェンスを埋め合わせるだけのゴールをPSGから奪えるかが問題になる。

 クーマン監督は「チームは好調」とし、「われわれはチャンスをつくり、自分たちのあらゆる要素を改善し続けている。PSGは偉大なチームだが、この一戦はとても拮抗(きっこう)していると思う。勝ち上がるためには最高の状態でいなければならないと分かっており、自信を持ってそれに臨む」と続けた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT