【2月10日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が9日、イタリアで開催中の下部チャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)の大会で自身今季初戦に臨み、6-7(3-7)、6-2、6-3でマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer、ドイツ)に勝利した。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で5回決勝に進出しているマレーだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかったため、今季の四大大会(グランドスラム)初戦には出場できず、メルボルンの仲間たちから1万6000キロ離れたイタリア北部での大会にワイルドカード(主催者推薦)として出場することになった。

 マレーが出場しているのは、アルプス(Alpes)の麓にあるイタリア北部の町、ビエッラ(Biella)で行われている室内大会で、賞金は総額で4万5000ユーロ(約570万円)以下と、優勝賞金だけで210万ドル(約2億2000万円)に上る全豪と比べるとかなり寂しい。

 グランドスラム優勝3回の実績を持つマレーだが、現在の世界ランキングは125位。股関節の手術から復帰した後は、骨盤の負傷に苦しみ、昨シーズンは公式戦7試合にしか出場できなかった。(c)AFP