【2月5日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は4日、コロナ禍でオールスターゲーム(NBA All-Star Game)を開催する計画は、選手への「ひどい仕打ち」だと非難した。

 この日、米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は、NBAと選手会(NBPA)が3月7日にジョージア州アトランタ(Atlanta)でのオールスター開催で合意に達したと報じた。これまでは、オールスターが中止になることが決まっていた。

 デンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に114-93で勝利した試合後、ジェームズは「今年のオールスターゲームには活力もなければ興奮もない」とすると、「うれしくない。選出されたとして、体はそこにあっても心はついていかないだろう」とコメントした。

 またジェームズは、王者レイカーズの選手たちがリーグ史上最短のオフシーズンを受けて、必要としていた休息を待ち望んでいたと明かした。

「71日間の短いオフシーズンを終えてシーズンに入った。オールスターが行われないと伝えられていたから、ささやかな休息があるだろうと思っていた。そうしたらオールスターが放り込まれてきた。かなりひどい仕打ちだ」

 また、サクラメント・キングス(Sacramento Kings)のガード、デアローン・フォックス(De'Aaron Fox)は3日、レギュラーシーズンの試合で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の安全対策が必要とされ、すでに多くの試合が延期となっている中でオールスターを開催するのは「ばかげた」考えだと述べた。

 今年のオールスターが開催されるとの報道について問われたフォックスは、金もうけのためで良くない考えだと語った。

 フォックスは「ぶっちゃけてしまうとばかげていると思う」とした上で、「レギュラーゲームでマスクを着用するといったあらゆることをしなければならないのに、オールスターゲームを再び開催することに何の意味がある?」と語った。

「もちろん、世界を回しているのはお金だ。だからそういうもの」

 23歳のフォックスは自身がオールスターでプレーする可能性については気にしていないようで、「もし選ばれたらそれはそれでいい」と述べた。

 4日にはファン投票の第1回途中経過が発表され、ウエスタンカンファレンスのガード部門の得票数トップ10の中にフォックスの名前はなかったが、同選手はヘッドコーチ(HC)によってリザーブとして選出される可能性がある。

 今回の途中経過では、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のケビン・デュラント(Kevin Durant)とジェームズがそれぞれ最多得票となっている。(c)AFP