【2月2日 AFP】フランス南部の港湾都市で、アパートの窓から放り出された箱に切断された人の頭部が入っているのが見つかり、警察は2日、事件に関連して男1人の身柄を拘束した。

 現場はトゥーロン(Toulon)中心部。地元警察は、テロが動機だと示す要素はないとみている。

 フランスでは昨年10月、教師のサミュエル・パティ(Samuel Paty)さんがイスラム過激派に斬首される事件が発生し、社会に依然緊張が残っている。

 警察によると、1日午後、建物の窓から箱が落ちるのを見た通行人らが通報。警察が現場に到着した直後、アパートの窓際に男が姿を見せ、その両手が血まみれだったという。

 警察はドアを破って室内に入り、男を逮捕。男は武装はしていなかったとされる。

 匿名を条件に取材に応じたある警察関係者は、アパートには前夜2人のホームレスがおり、箱の中で見つかったのはこのうちのどちらかの人物の頭部である可能性があると話した。

 トゥーロン市長は「言語道断の行為」を非難。動機はまだ不明だとしている。(c)AFP