【1月31日 AFP】人種差別抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」が今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)候補に推薦されたと、ノルウェーの国会議員が30日、明らかにした。

 2013年に米国で立ち上がったBLM運動は、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官の拘束下で死亡した昨年の事件を機に、米国内だけでなく世界各地で盛り上がりを見せた。

 平和賞候補に推薦したノルウェーのペッター・アイデ(Petter Eide)議員はBLM運動について、「人種的不公平に立ち向かう、最も力のある世界的運動の一つになっている」と述べ、多くの国に広がり、「人種的不公平と闘うことの重要性」について人々の意識を高めたと説明した。

 ノーベル賞の候補推薦資格は、各国の国会議員や閣僚、受賞経験者、著名な学者ら数万人が有している。

 BLM運動以外の平和賞候補には、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)被告やドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領らが挙がっている。(c)AFP