【1月31日 AFP】サッカーリベルタドーレス杯(Copa Libertadores 2020)は30日、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で決勝が行われ、パルメイラス(Palmeiras)は後半アディショナルタイム9分にブレーノ・ロペス(Breno Lopes)が決勝点を挙げてサントスFC(Santos FC)を1-0で下し、優勝した。

 例年であれば決勝は2試合で行われるが、新型コロナウイルスの影響で2か月遅れで開催された決勝は2大会連続で一発勝負となり、うだるような暑さの中、スタンドの一画のみに観客を入れて行われた。8万人収容のマラカナン・スタジアムは、新型コロナウイルスの仮設病院として使用されており、サポーターの入場は禁止されたが、地元当局は数千人の招待客のみ入場を許可した。

 終盤に投入されたブレーノは、アディショナルタイム終了間際に見事なヘディングで決勝点を挙げ、パルメイラスは来月カタールで開催される20クラブW杯(2020 FIFA Club World Cup)出場を決めた。

「この気持ちは言葉で言い表せない」と感極まったブレーノは、パルメイラスがPK戦の末デポルティボ・カリ(Deportivo Cali)を下し優勝した1999年以来のタイトル獲得について、「忘れられない一日」と喜んだ。

 史上わずか3度目のブラジル勢同士の決勝で南米王者に輝いたパルメイラスは、賞金1500万ドル(約16億円)を獲得。資金難に陥っているサントスも600万ドル(約6億3000万円)を手にした。

 当時10代だったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が決勝でゴールを決めた2011年大会以来の優勝を逃したサントスは、ブラジル勢初の4度目の優勝とはならなかった。

 クラブW杯でパルメイラスは、2月7日の準決勝で北中米・カリブ海王者のUANLティグレス(UANL Tigres、メキシコ)とアジア王者の蔚山現代(Ulsan Hyundai、韓国)の勝者と対戦し、決勝に進めばバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)と対戦する可能性が高い。(c)AFP