■「楽しかった」再開初戦

 新型コロナウイルスの感染が国内外で急増し、五輪に向けた国内の機運がしぼむ中でも、政府と関係者は予定通り7月の開幕を強調している。

 伊藤は開催をめぐる報道には一喜一憂せず、「開催すると思って準備しているので、選手として絶対にしてほしいし、その思いで練習を毎日やっている」という。

 石川佳純(Kasumi Ishikawa)に決勝で敗れた今月の全日本選手権(All Japan Table Tennis Championship 2021)は、新型ウイルスによる中断明け2大会目の実戦だった。再開初戦だった昨年11月の中国での女子ワールドカップ(2020 ITTF Women's World Cup)は8か月以上ぶりの大会だったが、調子を取り戻すのに時間はかからなかったという。

「すごく楽しかった。2週間の隔離とか、試合に行く前にいろいろ慣れないことがたくさんあって、少しストレスを感じてしまったりもしたが、試合が始まればすごく楽しくて、もう試合を早くしたかった。終わったときには、いつ試合があってもいいように頑張ろうと思ったし、戦うと楽しいなと改めて感じた」

 中断期間中も気持ちが落ちたことはなく、家で日本のドラマをゆっくり見る時間を楽しんだそうだ。感染拡大の中でも集中が途切れたことはないが、大会後に待つオフは楽しみにしている。

「五輪が開催されて、優勝することが一番今年したいことだけど、優勝してコロナが落ち着いていたら、その後に友だちとみんなで温泉旅行へ行ったりして、日本を満喫したい」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY