英コロナ変異株、致死率高い可能性 ジョンソン首相発表
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【1月23日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は22日、英国で確認された新型コロナウイルスの変異株について、従来株よりも感染力が強いだけでなく、致死率も高い可能性があると発表した。
ジョンソン氏は首相官邸で開いた記者会見で、変異株の致死率が高い可能性を示す「証拠があるようだ」と述べた。英政府のパトリック・バランス(Patrick Vallance)首席科学顧問は、存在するデータはわずかだとしながらも、変異株は従来株より致死率が約30%高い可能性があると指摘した。
バランス氏によると、60歳の男性1000人が従来株に感染した場合、死亡するのは10人前後だが、変異株では1000人中「13、14人」が死亡。「違う年齢層でも同様に、リスクの相対的な増加がみられる」という。
英政府はワクチン接種を急いでおり、ジョンソン氏によると1回目の接種を終えた人は約530万人に上った。英政府が目標とする高リスクグループ1500万人への接種は、2月中旬までに達成できる見通し。
バランス氏は、英国で接種が進められている英オックスフォード大学(University of Oxford)・英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)の共同開発によるワクチンと米製薬大手ファイザー(Pfizer)のワクチンについて、いずれも変異株に対して有効であることを示す「証拠が増えてきている」と述べた。(c)AFP