【1月23日 CNS】新型コロナウイルス対策の規定に違反して北京から市外に配車をした疑いがあるとして、北京市交通委員会は、タクシー配車アプリを運営する大手企業の滴滴出行(Didi Chuxing)に15万元(約240万円)の罰金を科したと発表した。

 今年に入り中国では新型コロナウイルスの感染が新たに拡大し、感染者は北京市に隣接する河北省(Hebei)が最も多い。このため北京市は市境をまたぐ移動を制限し、監視を徹底。「北京市と河北省の重点地域をタクシーや相乗りサービスで横断することを一時全面中止する」との通知を出している。

 北京市の交通取り締まりチームは、市民がスマートフォンのアプリを通じてタクシーを呼ぶオンラインの配車状況を詳細にチェック。今月12日にタクシー監督ネットワークシステムにより、滴滴出行を通じて手配した車両が規定に違反して北京市外に移動した疑いがある5件の事例を発見した。(c)CNS/JCM/AFPBB News