【1月20日 CNS】中国で春節(旧正月、Lunar New Year)近くに払われるボーナスについて、求人サイト大手・前程無憂(51Job)のアンケートによると、1月6日までにボーナスをもらった勤労者は6.3%にとどまり、58.6%が「ボーナスを受け取れるか分からない」と回答した。

 回答者の勤労年数は3〜5年が21.4%、5〜10年が40.2%、10年以上が29.5%など。職業別では、回答者の約4割が技術職、約2割が事務職で、業界別では「製造業」「IT・インターネット関連」「食品、飲料、化粧品」「教育、研究」「娯楽、観光、生活サービス」の5分野の割合が多い。勤務地は上海市の18.8%、北京市の13.4%、広州市(Guangzhou)の11.6%など。

 回答者の月給(税込み)は、1万元(約16万円)以下が47.3%、1万1元〜1万5000元(約24万円)が34.8%、1万5001〜2万元(約32万円)が12.5%。昨年のボーナスの金額は月給1か月分が22.5%、2か月分が41.8%、3か月分が21.4%。多くの人が今年のボーナスは昨年より減ると予想している。13.3%はボーナスに満足していないために転職する考えという。

 ボーナスの使い道については「貯金する」と「旧正月の費用」が多くを占めた。春節の連休期間は家族や親戚、友人らと会食し、子どもに紅包(お年玉)を上げることが多いため、回答者の2割が「春節の連休期間は1年で最も金を使う時期」と答えている。

 また、10.6%は「ボーナスでローンなどの借金を返済した後、消費に回す」と回答。新型コロナウイルスなどで投資業界の環境が不確実なため、ボーナスを投資に回すと答えた人は1割未満だった。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News