【1月19日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は18日、賭博に関与したとしてイングランド代表DFキーラン・トリッピアー(Kieran Trippier)に科されていた10週間の活動停止処分を支持する判断を示した。これを受け、同選手が所属するスペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に再び異議を申し立てる意向を示している。

 アトレティコは異議を申し立てている間、トリッピアーの活動停止処分が再凍結されることを要求するとみられており、同選手がプレーに復帰できる可能性も高まっている。

 現時点でトリッピアーの処分は2月28日までとなっており、リーグ戦8試合のほか、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦、チェルシー(Chelsea)との第1戦を欠場する予定となっている。

 FIFAの発表文によれば、イングランドサッカー協会(FA)がトリッピアーに科した活動停止処分は、世界中で適用される。

 しかしアトレティコに近い情報筋によれば、クラブは今後新たにCASに異議を申し立て、審理が完了するまでトリッピアーの処分を再び凍結するよう求めるという。

 FAは処分の理由について、トリッピアーがメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)を通じた友人とのやりとりで、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からアトレティコへの移籍を示唆していることを挙げた。

 あるメッセージの中でトリッピアーは、自身のアトレティコ移籍に関して「どかんと」賭けるよう友人に伝えていた。(c)AFP