【1月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルピーヌ(Alpine F1)は17日、世界ロードレース選手権(WGP)のチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)の代表を務めていたダビデ・ブリビオ(Davide Brivio)氏を、レーシング・ディレクターに招へいしたと発表した。

 昨シーズンまでルノー(Renault)としてF1に参戦していたアルピーヌは、MotoGPで20年以上重ねた豊富な経験を持つブリビオ氏の加入は、新シーズンに向けて「チームの強化」につながるだろうとした上で、その「明確な役割と責任については数週間以内に発表される」としている。

 アルピーヌはこの数日前、前チーム代表のシリル・アビテブール(Cyril Abiteboul)氏の突然の離脱を発表していた。

 2020年シーズンにジョアン・ミル(Joan Mir)をMotoGP総合優勝に導いたブリビオ氏は、今月初めにスズキを去っていた。

 最高の指揮官の一人とパドックで尊敬を集めていたブリビオ氏は、2015年にMotoGPに復帰したスズキのファクトリーチームの再建に大きな役割を果たした。

 それ以前にはヤマハ(Yamaha)のファクトリーチームで監督を務め、2000年代に同チームで4度、通算では7度最高峰クラスで総合優勝を果たしたバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)が勝利を重ねる立役者となった。

 アルピーヌは21年シーズンのリブランド、チームトップの変更に加えて、ドライバーラインアップも改められ、マクラーレン(McLaren)に移籍したダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)に代わって、2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がエステバン・オコン(Esteban Ocon)のパートナーを務める。(c)AFP