【1月16日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の関係者は16日、選手とサポートスタッフを乗せて豪メルボルンに到着したチャーター機で、新型コロナウイルスの陽性者が2人確認されたことを明らかにした。1人は乗員で、もう1人は選手ではない大会参加者だという。

 このフライトの乗客66人は、全員が各ホテルで14日間の完全な隔離期間に入ることが義務付けられる。そのため搭乗していた選手は、今季の四大大会(グランドスラム)初戦に向けて1日5時間まで許されていた練習とトレーニングが不可能となる。

 地元メディアによると、米ロサンゼルス発のこの飛行機には元全豪女王のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)をはじめ、米国のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)や錦織圭(Kei Nishikori)が乗っていたという。

 例年の時期から遅れて来月8日にメルボルンパーク(Melbourne Park)で開幕する全豪オープンに向けて、世界のトップ選手は14日からオーストラリアに到着し始めている。

 その大半がメルボルンから入国することになっているが、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、そしてセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)らビッグネームは、最初にアデレード(Adelaide)に到着した。

 選手は全員が14日間の隔離期間を過ごさなければならないが、衛生状態が厳しく保たれている環境下の「バブル」で、1日5時間までのトレーニングが認められている。(c)AFP