【1月15日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、新型コロナウイルスの検査で陽性だったことが14日に明らかになった。来月8日に開幕する全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)出場が危ぶまれている。

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 元世界ランク1位のマレーは、全豪オープンの主催者が用意したチャーター機の一つでオーストラリアに向かう予定だったが、現在も英ロンドンの自宅で隔離措置に入っている。健康状態は良好で、後日に現地入りできるようにしたいとしている。

 大会主催者は早期回復を願っているが、出場できるかは不透明な状況に陥った。通算5度の全豪準優勝を誇る33歳のマレーは、今年の四大大会(グランドスラム)初戦に向けて「リスクを最小限」にしたいとして、米フロリダ州で開催された前週のデルレイビーチ・オープン(2021 Delray Beach Open)を欠場していた。

 グランドスラム通算3勝を誇るマレーだが、現在の世界ランクは123位まで後退しており、例年より3週間遅れで開幕する全豪オープンにはワイルドカード(主催者推薦)で出場する。メルボルンパーク(Melbourne Park)でプレーするのは、股関節の故障の影響で涙ながらに即時引退の可能性を示唆した2019年大会以来となる。

 大会に出場する選手とサポートスタッフの人数は1200人以上に上り、14日に第1陣としてオーストラリアに到着した後、2週間の隔離期間に入ることになっている。

 オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)の中で大会を開催するべく人や物の流れの対処に数か月を費やしてきた。

 協会によると、選手が入国を許可されるのは出発前の検査で陰性が証明されるか、豪政府の判断でウイルスから回復したと認められた場合に限られている。(c)AFP