【1月11日 AFP】成人の日を迎えた11日、日本各地で成人式が開かれ、晴れ着姿の新成人らが参加した一方、新型コロナウイルスの感染拡大と1都3県に発令された1か月間の緊急事態宣言を受けて、多くの自治体が今年の成人式を中止または延期した。

 緊急事態宣言が出されている神奈川県の横浜市の成人の日を祝うつどい(成人式)は、横浜アリーナ(Yokohama Arena)とパシフィコ横浜ノース(Pacifico Yokohama North)の2会場で4回ずつ開催され、各回の参加者が5000人以下に収まるようにした。新型ウイルス対策として、対人距離を確保し、会話を控えるよう求められた。

 TBSの取材に応じた出席者の女性は、「どうしようかなと悩んだんですけど、(晴れ着は)一生に一回しか着られないしという思いできました」と語った。

 静岡県焼津市では10日、ドライブイン形式で成人式が行われ、自動車約470台が参加した。

 産経新聞(Sankei Shimbun)の取材に応じた男性(20)は、「友人たちと直接会えないのは寂しいけど、どんな形でも式ができたのは、うれしい」と話した。

 東京都多摩市はオンライン形式で成人式を開催。会場での開催中止について多摩市長は「感染が広がっているのも事実で、ここは大人として受け止めてほしい。申し訳ない」と謝罪した。(c)AFP