【1月9日 AFP】世界保健機関(WHO)は8日、経済的に豊かな国々に対し、新型コロナウイルスワクチンを早急に入手しようとして製薬会社と直接取引することはやめるよう強く要請した。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、最初の段階から富裕国が複数のワクチンの大多数を買い占めており、パンデミック(世界的な大流行)と闘っている他の国々が購入するワクチン価格が高騰する可能性があると指摘した。

 テドロス氏は、必要量を上回るワクチンを確保した国々に対し、超過分を手放してワクチンの確実で公正な分配を目指す国際プログラム「COVAXファシリティ(COVAX Global Vaccine Facility)」に提供するよう求めた。

 さらに、これについて例外になる国はなく、いかなる国も、ワクチンの供給を受けていない国がある中で、順番を待たずに自国の全国民に対するワクチン接種を実施すべきではないとした。(c)AFP