WHOコロナ起源調査の遅れ 「ビザの問題だけではない」と中国
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【1月6日 AFP】新型コロナウイルスの起源をめぐり、世界保健機関(WHO)による中国での調査が遅れていることについて、中国政府は6日、「査証(ビザ)の問題だけではない」と説明した。
同ウイルスの感染拡大開始から1年。今週には国際調査団が訪中を果たし、最初にウイルスが確認された武漢(Wuhan)でその起源調査に入る予定だった。
この調査団による訪中は、政治色が極めて濃いものとなっている。延期が続き、中国政府による事実の隠蔽(いんぺい)懸念も取り沙汰されている。
中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は6日の記者会見で、「専門家班の訪問の具体的な日付と細部の調整」をめぐり、協議が続いていると説明。
「(ウイルスの)起源追跡の問題は非常に複雑だ。中国における国際専門家班の作業が円滑に進むよう、われわれは必要な手続きを踏み、関連する手配をしなければならない」「専門家班の訪中に向けて好条件を整えるため、最善を尽くしている」と述べた。
前日5日には、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長が、中国政府が調査団の入国許可を完了していないことに「失望」を表明していた。(c)AFP