【1月8日 AFP】(更新)米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOを抜き、世界一の富豪となった。米メディアが7日、伝えた。

 テスラ株の昨年の上昇を受け、主要株主であるマスク氏が恩恵を受けた。米ニュース専門局CNBCによると、マスク氏の推定保有資産額は1850億ドル(約19兆2000億円)。

 南アフリカ出身で歯に衣(きぬ)着せぬ物言いと数々の限界への挑戦で知られるマスク氏は、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の共同創業者も務める。テスラは電気自動車業界をけん引し、既存の自動車メーカーが同社を追随する形となっている。

 テスラにとって2020年は好調な年だった。同社は自動車生産を拡大、複数の工場を新設し、数四半期連続で黒字を維持した。テスラ株はS&P500種株価指数に組み入れられ、2020年の株価上昇率は700%を上回った。7日午前の取引で、同社株は前日終値比5.9%高の800ドル43セント前後で推移し、同社の時価総額は7500億ドル(約78兆円)を突破した。(c)AFP