【12月9日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の共同創業者で世界2位の富豪でもあるイーロン・マスク(Elon Musk)氏(49)は8日、米カリフォルニア州からテキサス州に転居したと明らかにした。

 マスク氏は、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が主催した会議で、「その通り。私はテキサスに引っ越した」と話し、自身が率いる米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)がテキサス州南部で行っているロケットの開発と、州都オースティン(Austin)近郊でのテスラの工場の建設のためだと説明した。

 テキサス州は生活費が安く、州の所得税がないことも、マスク氏を引きつけた理由かもしれない。

 マスク氏は先月、テスラ株の急騰を受けて、米マイクロソフト(Microsoft)創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏を抜いて世界第2位の富豪になった。ブルームバーグ(Bloomberg)によると、マスク氏の資産は推定1550億ドル(約16兆1000億円)。

 カリフォルニア州は米国で最も人口が多く、経済的な生産性も高い州で、マスク氏のような富裕層に高い所得税を課している。またマスク氏は今年、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるためカリフォルニア州にあるテスラの工場1か所の閉鎖を命じた地元自治体と争いになり、テキサス州かネバダ州にテスラ本社を移転すると表明していた。(c)AFP