【1月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグは5日、この1週間に実施した2回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で、選手とスタッフ合計40人から陽性反応が出たことを発表した。シーズンについては、計画通り続行すると明言している。

 これまでは1週間で陽性者18人が最多だったが、英イングランド全土が感染の急拡大に歯止めをかけるためのロックダウン(都市封鎖)に入る中で、2倍以上の数が出た。リーグの検査は開幕から週1回で続けてきたが、前週から、昨シーズンの再開後に行っていた2回の検査態勢に戻し、1回目の1311件中28件、2回目の984件中12件で陽性反応が出た。

 プレミアではマンチェスター・シティ(Manchester City)とフラム(Fulham)で多数の陽性者が出たため、前週は3試合が延期になったが、政府は制限を強化しつつ、一部プロスポーツのシーズン続行にゴーサインを出している。

 プレミアは昨季の閉幕が遅れたため、今もまだシーズンの半分も消化できていない。リーグ戦、カップ戦、さらには欧州カップ戦と各クラブのスケジュールは過密を極め、さらに6月11日には欧州選手権(UEFA Euro 2020)が開幕するため、日程を動かせる余裕はほとんどない。

 それにもかかわらず、一部の有名選手が制限を無視し、感染の抑制にまったく貢献できていない恥ずかしい状況が明るみに出ている。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani Lo Celso)とエリク・ラメラ(Erik Lamela)、セルヒオ・レギロン(Sergio Reguilon)、ウェストハム(West Ham)のマヌエル・ランシーニ(Manuel Lanzini)は、家族や友人とクリスマスパーティーで一緒に楽しんでいる写真が流出し、トッテナムは処分に向けた手続きに入った。

 シティでも、ベンジャミン・メンディ(Benjamin Mendy)が対策に違反して先月31日にパーティーを主催していたことを認め、クラブが調査を始めている。(c)AFP/Kieran CANNING