【12月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグは29日、前週の新型コロナウイルスの検査で新たに陽性反応が出た関係者の数が、過去最多となる18人に上ったと発表した。イングランド内では感染者が急増しており、シーズンの続行にも疑問が生じている。

 プレミアリーグで毎週の検査が始まって以降、これまで最も陽性が多かったのは11月9日から15日の16人だったが、前週はそれを上回った。マンチェスター・シティ(Manchester City)ではチーム内で複数の陽性者が出ており、28日のエバートン(Everton)戦が延期になった。

 リーグは「12月21日から27日にかけて選手、スタッフ1479人を対象に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を行い、そのうち18人から新たに陽性反応が出た」と発表した。

 シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)も多数の陽性者が出たが、この日のバーンリー(Burnley)戦の遠征を行った。29日から30日にかけての16節の残り6試合は予定通りとなっている。サウサンプトン(Southampton FC)はラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)監督の家族が陽性になったため、指揮官不在でウェストハム(West Ham)とのホームゲームに臨んだ。

 英国ではこの日、1日の陽性者数が過去最多となる5万3135人となった。プレミアリーグは今のところ、対策が十分に機能しており、3月から6月のようなリーグ中断は必要ないと強調しているが、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は、2週間リーグを中断して感染者数を減らす案の検討が始まっていると報じている。(c)AFP/Kieran CANNING