【1月1日 AFP】英国が昨年12月31日に欧州連合(EU)の関税同盟を離れて以降、英国発の最初のフェリーが1日、フランスの港に到着した。現地で取材しているAFP記者によると、30台余りの車両がスムーズに下船したという。

 英国がEUの関税同盟と単一市場を離れ、EUから「完全離脱」してから半日足らずの1日午前8時15分(日本時間午後5時15分)、P&Oフェリーズ(P&O Ferries)のプライド・オブ・ケント(Pride of Kent)号がフランスのカレー(Calais)に入港。

 待ち時間を最短に抑えるために仏当局が設けた規則の下、輸送トラックの貨物の情報は事前に提出されており、下船した車両の一部のみが検問対象となる。AFP記者によると、同船を下りた車36台のうち、検問を受けたのは3台だったという。

 英国とEU間の輸出入品の約7割が、フランスのカレーまたはダンケルク(Dunkirk)の港を経由。1日当たり平均して6万人、1万2000台のトラックが通過する。(c)AFP