【12月31日 AFP】イエメンのアデン空港(Aden Airport)で30日、新政権の閣僚らが航空機で到着した直後に爆発が発生し、少なくとも26人が死亡した。一部の当局者は、イランから支援を受ける反政府武装勢力フーシ派(Huthi)による「卑劣な」攻撃と非難した。

 報道によると閣僚らは全員、無事だった。一方、医療当局と政府関係の情報筋によると、負傷者は50人余りで、犠牲者は今後増える恐れがある。

 最初の爆発で空港ターミナルから煙が立ち上り、周囲一帯に破片が散乱。人々が負傷者の元へと駆けつける中、2回目の爆発が起こった。AFP記者の撮影した動画には、ミサイルのような兵器が空港内のエプロン(駐機場)に着弾して爆発し、大きな火の玉になって炎が激しく上がる様子が捉えられている。着弾の直前、現場は多くの人で混雑していた。爆発直後には散発的な発砲音が聞かれた。爆発の原因は今のところ明らかにされていない。

 国際的な承認を得ている暫定政府と、南部分離独立派「南部暫定評議会(STC)」は今月18日、新内閣を組閣。首都サヌア(Sanaa)と北部の大部分を支配下に置くフーシ派に対抗し、共同戦線を築いていた。(c)AFP/Mohamed Abdelhakim with Fawaz Al Haidari in Abu Dhabi