【12月30日 AFP】2020-21アルペンスキーW杯は29日、オーストリア・ゼメリング(Semmering)で女子回転第3戦が行われ、ミシェル・ギザン(Michelle Gisin、スイス)が初優勝を飾った。ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は1本目のリードを守り切れず3位となった。

 ギザンは合計1分42秒05で優勝し、カタリナ・リンスベルガー(Katharina Liensberger、オーストリア)が0秒11差の2位、シフリンが0秒57差の3位に入った。ペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)は4位に入り、総合トップを維持した。

 この種目は過去28戦にわたってブルホバとシフリンが優勝を独占していた。万能型のギザンは「2強の連勝を止められたし、自分にとっては8年目でのW杯(個人種目)初勝利だから、最高の気分」と話した。

 27歳のギザンはW杯はこれが初勝利だが、2018年の平昌冬季五輪では最悪のコンディションの中、複合の金メダルを獲得している。

 W杯総合3連覇の実績を持ち、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)氏を抜いて単独3位となるW杯通算68勝目を目指すシフリンは、1本目で51秒09をマークしてトップに立ったが、ギザンとの差はわずか0秒02で、照明がたかれた2本目に逆転された。(c)AFP