【12月30日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは29日、第16節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はまたしても試合終了間際に決勝点を挙げ、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を1-0で下した。

 マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)のシュートが相手に当たってネットを揺らし、これが決勝ゴールとなったユナイテッドは、首位リバプール(Liverpool FC)と2ポイント差の2位に浮上した。

 後半アディショナルタイムの得点で勝ち点3を手にするのは、アウェーで逆転勝利したブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦、サウサンプトン(Southampton FC)戦に続き今季15試合でこれが3度目。

 アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏がユナイテッドを率いていた自身の現役時代から、そうしたチームの特性についてよく知っているオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、「試合終了間際に多くの勝ち点を落としていたのは、シーズン序盤に指摘したポイントの一つ」とコメントした。

「このクラブにはそういった伝統がある。もちろん普段であれば、それができるように助けてくれるサポーターが多くいるのだが」「今では試合終了間際に多くの勝ち点をつかんでいる。精神と身体の両方が充実している証拠」

 わずか48時間前にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と対戦したばかりのウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)より、休養が1日長かったユナイテッドだが、大半の時間で若手主体の相手に苦戦を強いられた。

 しかし、ウルブスが2シーズン前に1部復帰を果たしてから、リーグ戦での5度目の対戦で初めて同チームから白星を挙げたユナイテッドのスールシャール監督は、創造性を欠くパフォーマンスながら勝利をものにしたのは「大きな前進」だと評した。

 指揮官は「求めていたほどのパフォーマンスは見せられなかったが、非常に難しい相手との試合に勝利した」とすると、「良いプレーができなくても勝てるのは大きな前進」と続けた。

 ユナイテッドは直近9試合で23ポイントを挙げる好調ぶりで、開幕6試合で2勝のみだった際は可能性が低いと思われたタイトル獲得に向けた挑戦を始めている。(c)AFP