中国の成人、過体重者が初めて半数超える 食習慣一変で
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【12月23日 AFP】中国では成人の半数以上が過体重であることが、政府統計で23日、明らかになった。成人の過体重者が5割を超えたのは、これが初めてだという。同国で拡大する中間層のうち、身体活動量の少ないライフスタイルを送る人が増えており、これが体重の増加につながっている。
ここ数十年間の中国の急速な経済成長は、人々の食習慣を一変させた。フードデリバリーアプリが大人気となり、都市部では安価で高カロリーな食事をいつでも食べられるようになった。
こうした背景がある中、国家衛生健康委員会(NHC)が発表した報告書によると、成人の過体重者が初めて50%を超え、うち16.4%が肥満に相当するという。
2002年に過体重または肥満と分類された成人の割合は29%で、20年でその割合は倍近くに高まった。
世界保健機関(WHO)の2019年のデータによると、アジアで過体重または肥満とされる人が最も多いのはマレーシアで、成人人口の65%近くに上る。
成人肥満は、富裕地域だけでなく、果物や野菜、たんぱく質豊富な食材の購入が困難な地域を含め、全世界で増加傾向にある。(c)AFP