【12月23日 AFP】バドミントンの男子世界ランキング1位で、約1年前に交通事故で負傷した桃田賢斗(Kento Momota)が23日、第74回全日本総合バドミントン選手権大会(The 74th Badminton All Japan Championships)で復帰を果たし、緊張感を振り払い白星を飾った。

 交通事故に遭って眼窩(がんか)底を骨折し、キャリア終了の恐れもあった桃田は、森口航士朗(Koshiro Moriguchi)とのシングルス1回戦に21-12、21-14で勝利。わずか36分で初戦を突破した。

 今回の復帰が、新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京五輪での金メダル獲得につながることを望んでいる桃田は、コートに戻ることができてとにかくうれしいと述べた。

 桃田は「独特の緊張感というか、試合前にいてもたってもいられないそわそわ感は久しぶり。コートに立ったとき、『帰ってきたな』という感じがあった。楽しみながらプレーできた」と振り返った。

 大会3連覇を目指している桃田は、ワールドツアーが再開になる来年1月には戦いの場をタイに移す。

 桃田はまた「全日本総合の1回戦はものすごく緊張する。不安もあったが、意外と落ち着いてプレーできたのは良かった」とコメントした。(c)AFP