【12月19日 AFP】(更新)スイスの医薬品承認機関であるスイスメディック(Swissmedic)は19日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)とドイツの製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を承認したと発表した。

【図解】新型コロナウイルスワクチンへの異なるアプローチ

 スイスメディックは2か月にわたるローリングレビュー(逐次審査)を行った上で、「入手可能な情報の詳細な審査の末、ファイザーとビオンテックによる新型コロナウイルスワクチンが安全であり、その効果がリスクを上回るとの結論に達した」としている。

 スイスが承認した新型コロナウイルスのワクチンはこれが初めて。同国はファイザー・ビオンテックのワクチン約300万回分のほか、米製薬大手モデルナ(Moderna)製のワクチン約750万回分、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製のワクチン約530万回分をそれぞれ契約している。

 スイスでは新型コロナウイルスの新規感染者と死者が依然として急増しており、政府は18日、全国のレストランとバーを再び閉鎖すると発表。現在の1日当たりの新規感染者は4000人超、死者はおよそ100人で、累計感染者数は40万人超、累計死者数は約6000人となっている。(c)AFP