【12月19日 AFP】(更新)米食品医薬品局(FDA)は18日、米製薬大手モデルナ(Moderna)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を許可した。新型コロナウイルスの被害が世界で最も大きい米国の各地に向けて600万回分のワクチンの発送が始まる。

 FDAのスティーブン・ハーン(Stephen Hahn)長官は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防に2種類のワクチンが利用できるようになり、FDAはパンデミック(世界的な大流行)との闘いで新たな大きな一歩を踏み出した」と述べた。

 モデルナのワクチンは1人につき2回接種する。このワクチンの使用を許可したのは米国が世界で初めて。西側諸国で導入されたワクチンとしては、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンに続いて二つ目。

 ワクチン承認について議論するFDAの専門家パネルに招かれたメハリー医科大学(Meharry Medical College)のジェームズ・ヒルドレス(James Hildreth)総長は17日、ファイザーなどとモデルナの二つのワクチンが1年未満で開発され使用が許可されるのは「注目すべき成果だ」と語っていた。(c)AFP/Issam AHMED