【12月18日 Xinhua News】中国の浙江省(Zhejiang)文物考古研究所は、同省余姚市(Yuyao)の施嶴(しおう)遺跡でこのほど、先史時代の大規模な稲田跡を発見したと明らかにした。古いものは6千年前以前の可能性があり、長江下流域の先史社会・経済の発展を研究する上で重要な材料になるという。

 遺跡は三七市鎮(Sanqishi)相嶴(しょうおう)村西の山あいにある。同研究所が予備調査の結果に基づき、今年9月から寧波市(Ningbo)文化遺産管理研究院、余姚市河姆渡(かぼと)遺跡博物館と合同で発掘調査を実施していた。試掘調査では90万平方メートル程度の稲田跡が確認された。

 発掘調査では、先史時代の三つの時期に属する整備された大規模な稲田が見つかった。第1期とされる河姆渡文化初期(紀元前4300年以前)に属する稲田では畔(あぜ)と思われる盛り上がり、河姆渡文化第4期(紀元前3700~同3300年)に属する第2期では幅0・5~1メートルの人工の畔と自然の畔が見つかった。良渚文化期(紀元前2900~同2500年)に属する第3期では、縦横に交差した「井」字型の畔が確認されたほか、一部にかんがい設備を持つ畔も見つかり、比較的整備された水田システムを持つことが分かった。(c)Xinhua News/AFPBB News