【12月10日 AFP】(更新)カナダ政府は9日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発した新型コロナウイルスワクチンを承認したと発表した。同ワクチンは先週、英国が世界で初めて使用を承認し、接種を開始している。

 カナダ保健省は「きょう、カナダは新型コロナウイルスワクチンの初承認により、新型ウイルスとの闘いで重要な節目を迎えた」と発表。ワクチンは優先審査により「カナダでの使用のための厳しい安全性、効力、品質の要件」を満たしたとの結論に至ったと説明した。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は7日、12月に最大24万9000回分のワクチンが同国に供給されるとの見通しを発表。早ければ来週にも国内14か所への出荷が始まり、その翌日または翌々日に接種を開始するとした。

 接種はまず、高リスクとされる医療従事者と高齢者らに優先して行われる。トルドー氏によると、2021年9月までに大半のカナダ人が接種を受ける見通し。(c)AFP