【11月25日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は24日、同国で新型コロナウイルスワクチンの接種が始まるのは、国内生産できる国よりも遅い来年前半になるとの見通しを示した。

 トルドー氏は記者会見で、「カナダにもはやワクチンを国内生産する能力はない」「数十年前にはあったが、今はもうない」「米国やドイツ、英国のような国々は、国内に製薬施設を持っているのだから、自国民を優先して助けるつもりなのは当然だ」と述べた。

 さらに、国民を直接助けることができない状態で、新たな感染症のパンデミック(世界的な大流行)を迎えることがあってはならないとした上で、「カナダがワクチンの国内生産能力を持てるよう、政府は出資を再開した」と語った。

 カナダは24日までに、新型ウイルスの累計感染者数が34万人を超え、うち1万1500人が死亡した。(c)AFP