【12月9日 AFP】スイス・ジュネーブで8日、約4000万年前のいわゆるサーベルタイガー(剣歯虎)の一種である肉食哺乳類「ホプロフォネウス」の骨格標本が競売に掛けられ、開始わずか1分で個人収集家により8万4350ドル(約880万円)で落札された。

 この骨格標本は昨年、米国の農場で発見されたもので、全長約120センチ。ホプロフォネウスは厳密にいうとネコ類ではなく、絶滅した生物属ニムラブス科に属し、北米の平原に生息していた。

 一方、大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の歯は6000ドル(約62万円)超で、白亜紀の海の頂点捕食者、海生爬虫(はちゅう)類モササウルス(mosasaur)の長さ85センチのひれの化石は約8000ドル(約83万円)で、それぞれ落札された。

 縦40センチ、横36センチの7500万年前のアンモライト(アンモナイトの化石がもととなった宝石)は最低競売価格に達しなかった。(c)AFP