【12月8日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)は、6日に行われた今季第16戦サキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)でルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の代役ドライバーを務めたジョージ・ラッセル(George Russell)の報われなかったにしても見事なドライビングに上回られ、「ばかのように」なってしまったと語った。

 大混乱のレースでメルセデス勢は8位と9位に終わり、ボッタスが先にフィニッシュしたが、ピットストップの失敗と終盤のパンクがなければ初優勝も夢ではなかったラッセルが輝きを放った。

 ボッタスはポールポジションから出たものの、スタート直後にラッセルにトップの座を譲って苦しい展開に。新型コロナウイルスの検査で陽性になったハミルトンの代役を務めたラッセルは速さを見せ、62周までトップで走行した。

 ボッタスは「事情を知らなければ自分はまったくばかのように見えたかもしれないし、それはいいことではない」とコメント。「自分としては最悪のレースだった。新しい選手が登場して数年チームにいた選手に勝ったと外野が言うのは簡単なことだ。理想的ではなかった」

 セーフティーカーが出動してメルセデスは2台同時にピットインし、そこで両ドライバーのタイヤを取り違えるミスが起きたため、ボッタスはラッセルを見返す機会を逸した。

「ピットストップして入ってきたときと同じタイヤで出て行き、その後ポジションを失うときの気持ちは説明しづらい」「もちろんチームによる大きなミスなので分析しそこから学ばなければならない。劣化して温度を失ったタイヤのマシンに乗るのは悪夢だ。格好の標的になった」 (c)AFP