【12月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の総合優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)が2日、来季ハース(Haas F1 Team)からF1デビューすることについて、子どもの頃からの夢がかなったと喜んだ。

 記者会見で21歳のミックは「信じられない。まだピンときていない」とコメント。「心に決めていたことなのでうれしい。3歳の頃からこの夢を追い続けてきた」

 ミックは来季、同じくF1デビューを果たすロシア人ドライバー、ニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)とハースのラインアップを組む。

 今季フォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で輝きを放つミックは、第8戦と第10戦で優勝するなど10度表彰台入りし、最終戦を残し2位に14ポイント差をつけて総合首位に立っている。

 11日にはF1今季最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)のフリー走行に臨み、世界最高峰の舞台を味わうミックは、その数日後にはテストに参加する。

 マゼピンの起用を発表した24時間後、ハースはミックと「複数年契約」を結んだと発表した。

「完全に新たなチャレンジ」と話すミックは、「F1がどういうものか、シーズンを通していかにマシンを改善し、発展させるかを見いだすのが楽しみ」と続けた。

 またミックは、偉大な父と同じ道をたどることにあたり、メディアの大きな注目を集めることに対し準備をしてきたという。「とりわけこの競技を選んだことで、子どもの頃からスポットライトを浴びてきた。でもこれまではそれとうまく付き合ってきた。結果は見ての通りだ」

「注目されるのは自分にとって普通だった。重要なのは本当のことを言ってくれる人がいること。地に足を着けさせてくれる人、そこに至るまでの過程で支えてくれる人がいること」

「周りにそういう人たちがいてくれて、自分は幸運だ」 (c)AFP/Raphaelle PELTIER