【12月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas)が1日、来季のドライバーの一人にロシア出身のニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)を起用することを発表した。マゼピンは来季、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)とコンビを組む可能性もある。

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 ハースは今季のフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で結果を残している21歳と「複数年」契約を結んだと発表。マゼピンはロシアの富豪ドミトリー(Dmitry Mazepin)氏の息子で、成績不振と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で経営が苦しいチームにとっては、貴重な活動資金をもたらす存在でもある。

 もう一人のドライバーはまだ決まっていないが、総合優勝7回を誇るシューマッハ氏の息子ミックの抜てきが有力視されている。

 マゼピンは「F1ドライバーになるという昔からの夢が実現した。僕を信頼してくれた(オーナーの)ジーン・ハース(Gene Haas)と(代表の)ギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)をはじめ、チーム全体に心から感謝する」「若いドライバーにチャンスを与えてくれてありがとう」とコメントした。

 シュタイナー代表は「ニキータは今年のF2で通算2勝、複数の表彰台獲得という力強いシーズンを送り、自分の資質を改めて示している」と話した。

 今季のハースはケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)とロマン・グロージャン(Romain Grosjean)の二人がドライバーを務めているが、合わせてわずか3ポイントしか獲得できておらず、コスト削減の必要もあることから、今季限りでの離脱が決まっている。(c)AFP