【12月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による恩赦をめぐり「贈収賄」が行われた疑いがあり、米司法省が捜査していることが、1日公開された裁判所の文書で明らかになった。

 文書は個人が特定できる情報はすべて黒塗りにされているが、氏名不詳の個人に対する「恩赦または刑の執行停止」を得るための「ホワイトハウス(White House)高官」に対する「秘密のロビー計画」について書かれていた。

 複数のロビイストと弁護士、政治運動に寄付する裕福な人物、大統領の介入を希望している収監中の性別不詳の人物が関係しているとみられる。捜査は遅くとも8月には始まっていたもようだ。

 裁判所の文書は、ロビイストと弁護士らがホワイトハウス高官に接触し、政治運動への寄付者による「過去の選挙運動への貢献」と「将来期待される相当な政治的貢献」と引き換えに、大統領の恩赦あるいは刑の執行停止を求めていたことを示していた。

 裕福な寄付者が、恩赦を求める人物のためにこの提案をしていたとみられる。(c)AFP