【11月28日 AFP】香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は、中国が香港国家安全維持法(国安法)を施行したことを受けて米国の制裁措置の対象となり、銀行口座が使えなくなったため、自宅に「現金を山積み」にして日々の支払いに対応していることをテレビ番組で明らかにした。

 林鄭長官は香港の英語テレビチャンネル(HKIBC)で27日夜に放映されたインタビューで、「あなたの向かいに座っているのは、銀行サービスが利用できなくなった香港特別行政区行政官だ」と自己紹介し、制裁を科されて以降、「日々のあらゆる支払いを現金で行っている」と発言。「自宅には現金の山がある。政府からの給与は現金で受け取っている」と語った。

 林鄭氏は、米政府から「不当な制裁を受けた」のはとても名誉なことだと同番組で主張している。

 林鄭氏は年収521万香港ドル(約7000万円)で、世界の指導者の中で最も高給取りの一人。(c)AFP