【11月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は26日、今季第15戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)を前に、F1は人権問題に取り組むべきだと訴えた。

 通算7度目の年間優勝を果たした王者として今週末の同GPに臨むハミルトンはこの日、レース前の記者会見で即座に「われわれが行く一部地域」の変革を求めたいと発言した。バーレーンGPは2011年、北アフリカ・中東で起きた民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」の反政府デモが鎮圧された騒動の影響で中止された過去がある。

 ハミルトンは「われわれが行く地域の中には、人権問題が変わらずに存在し、大きな問題を抱えている場所がある。それは本当にとても重要な問題だと思う」とすると、「今年はF1だけでなく、世界中の全てのスポーツがそのプラットフォームを利用して変革を推進する必要があるということが、いかに重要か示されたはずだ」と強調した。

「F1はかなり多くの国を転戦する競技の一つであり、スポーツの一つとして行動に移していかなければならない」「すでにそういう方向に一歩踏み出してきたが、もっとできるはずだと感じている」

 ハミルトンはバーレーン到着の際、同国の人権団体「バーレーン・インスティテュート・フォー・ライツ・アンド・デモクラシー(Bahrain Institute for Rights and DemocracyBIRD)」を含む17団体から書簡を受け取ったと明かした。

 それらを読んだり内容を把握したりする時間はなかったというものの、「これからの数日間で、必ず時間を取って目を通していく必要がある」とコメントした。(c)AFP