【11月23日 AFP】(更新)香港の抗議デモをめぐって起訴された民主派活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(24)、周庭(アグネス・チョウ、Agnes Chow)氏(23)、林朗彦(アイバン・ラム、Ivan Lam)氏(26)の裁判が23日、香港の裁判所で開かれ、3人は起訴内容を認め、収監された。

 3人は昨夏に香港の警察本部がデモ隊に包囲された一件をめぐり起訴されており、黄氏は違法集会の扇動と企画について、林氏は扇動について、周氏はデモを扇動し参加したことについて、それぞれ起訴内容を認めた。

 これらの罪状は、有罪なら最高で禁錮5年に相当するが、裁判が行われている裁判法院(簡易裁判所)が科すことのできる刑の上限は禁錮3年と決められている。

 裁判開始を前に黄氏は、「私たち3人はすべての罪状を認めることに決めた」「きょうこのまま収監されても驚かない」と報道陣に述べ、「自由のために闘い続ける…今は中国政府にこびへつらい、降伏する時ではない」とコメント。林氏は「悔いはない」と述べていた。

 黄氏は法廷から連れ出される際に「持ちこたえよう、(刑務所の)外に居続ける方が厳しいことは分かっている」「加油(頑張れ)!」と大声で呼び掛けた。

 周氏は以前から、刑の減軽を見込んで罪を認める意向を示していた。

 黄氏と林氏は当初、法廷で争う姿勢をみせていたが、裁判開始時に戦略を変え、起訴内容を認める方向に転じていた。(c)AFP/Su Xinqi and Jerome Taylor