元ナイジェリア代表MF、誘拐から脱出 母国で2度目の被害
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【11月17日 AFP】サッカー元ナイジェリア代表MFで、ウディネーゼ(Udinese)やフィオレンティーナ(Fiorentina)といったイタリアのクラブで10年以上プレーしたクリスチャン・オボド(Christian Obodo)氏(36)が16日、母国のデルタ(Delta)州で誘拐犯と思われるグループから逃げたことを明かした。
2003年から2008年までナイジェリア代表として活躍したオボド氏によれば、南部のワリ(Warri)周辺を運転していたところ、武装した男2人が車に押し入ってきたという。
AFPの電話取材に応じたオボド氏は「彼らは私の恋人を車から押し出した」と話し、銃を持った3人目の男が後ろで車を運転していたと付け加えた。
「祈りながら、自分が何をしたか尋ねようと会話を試みたが、彼らは怒鳴って静かにしているよう促し、音をたてれば殺すと言ってきた」
その後、男2人は停車するよう指示した後、後ろの車にいた共犯者と話しにいったと明かし、「振り返るとちょっとした気の緩みを感じたから、急いで逃げた」と説明した。
警察の担当者は、オボド氏は短期間誘拐されてから脱出したと認めており、同氏自身も「私は一切傷つけられておらず、何も奪われなかった」としている。
アフリカで最も人口が多いナイジェリアでは、犯罪組織による身代金目的の誘拐が珍しくなく、特にデルタ州では頻発している。
オボド氏は2012年にも同地域で誘拐被害に遭っていたが、警察の強制捜査により翌日には救出されていた。このときは18万8000ドル(約1960万円)の身代金を要求されていた。
オボド氏は17歳だった2001年にセリエAのペルージャ(AC Perugia)に移籍すると、その後は同国のフィオレンティーナやウディネーゼ、トリノ(Torino FC)、レッチェ(US Lecce)といったクラブを渡り歩き、ベラルーシ1部リーグのディナモ・ミンスク(Dinamo Minsk)でもプレーした。(c)AFP