【9月30日 AFP】銃を持った男たちに誘拐されていたサッカー元ナイジェリア代表監督のサムソン・シアシア(Samson Siasia)氏の母親が、29日に解放されたことが分かった。警察当局と親族が明かした。

 シアシア氏の母親は7月中旬、武装した襲撃者2人によって同国南部のバイエルサ(Bayelsa)州にある自宅から連れ去られていた。

 警察当局は29日、AFPの取材に対し、シアシア氏の母親は同日「未明に解放された」と話したが、身代金が支払われたかについては明かさなかった。

 また、親族も解放の事実を認めており、シアシア氏の母親は身体検査を行うために病院へ搬送されるだろうと述べた。

 ナイジェリアの南部の州では、身代金目的の誘拐事件が日常化しており、富裕層の人々や外国人石油労働者を標的とした事件が多発している。

 シアシア氏の母親は2015年にも連れ去られており、13日間拘束された後、身代金と引き換えに解放された。母国の元代表選手でもある同氏は、2010年と2016年の2期にわたりスーパーイーグルス(Super Eagles、ナイジェリア代表チームの愛称)の指揮を執っていた。(c)AFP