【11月17日 AFP】今月3日の米大統領選で勝利を宣言したジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は16日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が政権移行作業への協力を拒否していることにいらだちを示し、すぐに新型コロナウイルス感染症対策の調整ができなければ「より多くの人が死ぬだろう」と述べた。

 バイデン氏は故郷のデラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で報道陣に対し、「計画立案を(大統領就任日の)1月20日まで待たなければならないなら、1か月ないし1か月半も遅れることになる」 「だからこそ、いますぐ調整することが重要だ」と述べた。

 米製薬大手モデルナ(Moderna)は16日、自社で開発中の新型コロナウイルスワクチンが94.5%の有効性を示したと発表した。

 バイデン氏は、このワクチンかあるいは米製薬大手ファイザー(Pfizer)が開発中のワクチンについて米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長をはじめとする専門家らが安全だと宣言すれば、自身も接種を受けると述べた。

 今月20日に78歳になるバイデン氏は、「ファウチ博士と、極めて大きな責任を負っているモデルナかファイザーが、ワクチンは安全で接種可能だと結論付ければ、私はちゅうちょせず接種を受ける」「ワクチンに疑念が抱かれている唯一の原因はドナルド・トランプだ」と語った。

 バイデン氏はこれらのワクチンは、安全に使用できるようになる「はっきりとした道」を進んでいるように思えると述べ、「これらのワクチンはプライムタイムに向けて準備を整えている。この道に沿って進めば、私はワクチンの接種を受ける」と述べた。(c)AFP