【11月16日 AFP】エチオピア北部ティグレ(Tigray)州で発生した紛争を逃れるために、同国から約2万5000人がスーダンに流入していると国営スーダン通信(SUNA)が報じた。

 SUNAは「14日以降に(スーダンの)ガダーレフ(Gadaref)州とカッサラ(Kassala)州に到着したエチオピア人難民の数は2万4944人に達した」としている。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のスーダン代表補佐ヤン・ハンスマン(Jan Hansmann)氏によると、同局はスーダンにエチオピア人のための難民キャンプの設置を進めていると述べた。

 スーダン政府はすでに、ウム・ラクバ(Um Raquba)難民キャンプでエチオピア難民を受け入れると表明していた。同キャンプには、1980年代に飢饉(ききん)を逃れた多くのエチオピア人が身を寄せた。

 先週は、焼けつくような暑さの中、2日かけて徒歩で移動し、疲弊してスーダンに入った難民たちの姿も見られた。その多くははだしだった。故郷での激しい戦闘を逃れ、スクーターや自転車でスーダンにたどり着いた人たちや、有り合わせの材料で作った小舟で川を渡ってスーダンに入った人たちもいた。(c)AFP